Japanese
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特集 血小板凝集
血小板とアラキドン酸カスケード
Platelet and arachidonate cascade
久米 章司
1
,
東原 正明
2
Shoji Kume
1
,
Masaaki Higashihara
2
1山梨医科大学医学部附属病院検査部
2東京大学医学部第一内科
pp.95-100
発行日 1986年4月15日
Published Date 1986/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904835
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血小板は止血血栓過程において重要な役割を果しているが,この過程において粘着,放出,凝集などの血小板活性化反応が惹起される。この血小板活性化反応は種々の刺激によって引き起こされるが,この反応過程において血小板膜リン脂質よりアラキドン酸(arachidonicacid,AA)が遊離され,このAAより種々の代謝産物が生成され,これらの代謝産物が結局は血小板のCa2+代謝を介して血小板活性化反応に関与している。このAAより種々の代謝産物が生成される過程がアラキドン酸カスケード(arachidonate cascade)と呼ばれている。本稿では,この血小板のアラキドン酸カスケード(図1)について簡単に述べてみたい。
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