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特集 細胞毒マニュアル—実験に用いられる細胞毒の知識
転写・蛋白合成に作用するもの
翻訳阻害剤
ピューロマイシン
Puromycin
田中 信男
1
Nobuo Tanaka
1
1東京大学応用微生物研究所生物活性部門
pp.564-566
発行日 1984年12月15日
Published Date 1984/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904674
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■特性
放線菌Streptomyces albonigerの培養によって得られるアミノアシル・ヌクレオシド抗生物質。C22H29N7O5,分子量471.51。塩基性の白色結晶。融点175.5〜177℃。UV:λmax275nm(ε20,300)(0.1N NaOH);267.5nm(ε19,500)(0.1N HCI)。2塩酸塩または1硫酸塩をつくり,水に良くとけるようになる。グラム陽性菌を比較的強く阻止し,グラム陰性菌には弱い抗菌作用を示す。抗原虫作用および制癌作用を示す。
副作用のため,臨床的には余り用いられていない。
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