今月の主題 閉塞性肺疾患の診断と治療
治療の進歩
エリスロマイシン療法
杉山 幸比古
1
1自治医科大学呼吸器内科
pp.2145-2147
発行日 1993年11月10日
Published Date 1993/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902487
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●エリスロマイシン(EM)の少量長期投与法は,びまん性汎細気管支炎(DPB)に著効を示す.
●1日400〜600 mgを半年〜数年間投与する.
●DPB患者では合併する慢性副鼻腔炎の諸症状にも効果を示す.●DPB以外でも慢性気道感染症や副鼻腔炎を伴った気管支喘息に対しても一定の効果がある.
●作用機序として抗菌作用以外の作用が考えられている.
●EMが副作用を示す例では,クラリスロマイシン,ロキシスロマイシンが用いられる.
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