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特集 細胞毒マニュアル—実験に用いられる細胞毒の知識
転写・蛋白合成に作用するもの
翻訳阻害剤
サイクロヘキシミド
Cycloheximide
田中 信男
1
Nobuo Tanaka
1
1東京大学応用微生物研究所生物活性部門
pp.567-569
発行日 1984年12月15日
Published Date 1984/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904675
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■特性
サイクロヘキシミド(cycloheximide)=アクチジオン(actidione)=ナラマイシンA(naramycin A)。C15H23NO4,分子量281.34。ストレプトマイシンを生産するStreptomyces griseus,S. Noursei,S. naraensisなどの放線菌の培養によって得られるグルタリミド(glutarimide)系抗生物質。無色針状結晶。微酸性,比較的安定な物質で,UV:末端吸収およびλMeOHmax 287nm(ε=36.7)。水溶性は2.1g/100ml(2℃)。抗真菌作用,抗原虫作用および制癌作用を示すが,毒性が強く臨床的には使用されていない。
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