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                                実験講座 
                        
                        
                
                  
                  
                  
                  
                            
                                    
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    手軽なマイクロ2次元電気泳動法と高感度蛋白染色法—微量蛋白分析のために
                                    
                                    
                            
                            
                                    
                                    Micro two dimensional gel electrophoresis and highly sensitive silver stain
                                    
                                    
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                三川 隆
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                        
                                            
                                                Takashi Mikawa
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                  1東京大学医学部薬理学教室
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.74-78
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 1981年2月15日
                  Published Date 1981/2/15
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425903445
                
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- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
SDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動1)(SDS-PAGE)の開発以来,複合蛋白の分析は大幅に容易なものになった。さらにO'Farrell2)が導入した等電点電気泳動(IEF)とSDS-PAGEを組合せた2次元電気泳動(IEF/SDS-PAGE)または非平衡pH勾配ゲル電気泳動(NEpHGE)3)を組合せた2次元電気泳動(NEpH/SDS-PAGE)によって分解能は非常に高いものになった。しかしながらO'Farreliらの方法で2次元電気泳動を行う時に最初に出会う問題は,①結果を得るまでに長時間を要すること,②IEF泳動中の熱発生をさける為に低温操作が必要なこと,③しばしばIEF泳動中にゲルが抜け出ること,④泳動後ガラス管からゲルを取り出す手間,⑤1次元目のゲルをSDS-平衡化液から取り出し上手く2次元目のゲルにセットする際の緊張感,⑥2次元目のゲルが大きくその取り扱いに注意を要すること,等々幾つかあり決して気軽に扱えるものでないことも事実である。
筆者らは現在、筋蛋白の遺伝子発現の様式を単細胞毎に調べているか,全てのサンプルをO'Farrellらのsystemで処理した場合相当な費用と労力と時間を覚悟しなければならない。手軽な方法が必要であった。費用だけでも安くあげようとO'Farrellのsystemをマイクロ化したところ,上述した幾つかの問題が予想外に同時に解決してしまった。

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