今月の主題 アポ蛋白
技術解説
アポ蛋白の電気泳動
中井 継彦
1
,
玉井 利孝
2
,
高井 博正
2
Tsuguhiko NAKAI
1
,
Toshitaka TAMAI
2
,
Hiromasa TAKAI
2
1福井医科大学第三内科
2福井医科大学第三内科教室
pp.1669-1675
発行日 1984年12月15日
Published Date 1984/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912437
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電気泳動法によるアポ蛋白の分析法として,免疫電気泳動法(immunoelectrophoresis;IEP),ポリアクリルアミドゲル電気泳動法(polyacryl amide gel electrophoresis;PAGE),SDS(sodium dodecyl sulphate)—PAGE,等電点電気泳動法(isoelectric focusing;IEF)などがあり,本稿ではこれらの基本的手技およびアポ蛋白分析への応用について概説した.最近,アポ蛋白のイソ蛋白の分析方法に特に進歩がみられる.Ⅲ型高リポ蛋白血症の診断にはIEFおよび二次元電気泳動法によるアポEイソ蛋白の分析が不可欠となってきた.さらにアポA-Ⅰについてもイソ蛋白組成の異なった変異種が報告されている.これらのイソ蛋白の定性的分析に電気泳動法は重要な役割を果している.
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