Japanese
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講義
Ca++電流による調節作用—シナプスの可塑性の一般的機序の探究(上)
Modulation of the Calcium Current: the Search for a General Mechanism of Synaptic Plasticity
Eric R. Kandel
1
1Physiology and Psychiatry, the Diviision of Neurobiology and Behavior, College of Physicians and Surgeons of Columbia University
pp.63-73
発行日 1981年2月15日
Published Date 1981/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425903444
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"脳の働きを機能局在に基づいて理解しようとする生理学的教説は,たとえどんなに優れたものであっても,精神活動の機序については依然として何も分からせてはくれない。精神活動は,疑いもなく神経細胞の分子レベルでの修飾作用を伴うし,かつ精神活動に先立ってニューロン相互の結びつきの複雑な変化が起こっているにちがいない。精神活動の理解には,これら分子レベルの修飾作用とニューロン相互の関係の変化を理解することが必要である。もちろん,脳の諸中枢とその神経路の完全にして正確な組織学を知らなければならない。しかし,それだけでは十分でなく,知覚と思考,意識と情動に伴って起こる神経系のエネルギー変換について知ることが必要であろう"
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