話題
第2回国際細胞生物学会議
嶋田 裕
1
,
大日方 昂
2
Yutaka Shimada
1
,
Takashi Obinata
2
1千葉大学医学部第1解剖学教室
2千葉大学理学部生物学教室
pp.79-81
発行日 1981年2月15日
Published Date 1981/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425903446
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細胞生物学は,細胞の構造と機能,さらには細胞間の連関を理解する学問で,最近ではその境界分野,すなわち分子生物学,生化学,遺伝学,解剖学,病理学,免疫学などにおける新しい研究方法の開発により,飛躍的に発展している学際的な学問である。第1回の国際細胞生物学会議がアメリカ細胞生物学会の主催で1976年にボストンで開催されたのは,まだ記憶に新しいが,4年毎に開かれるこの会議は,今度はヨーロッパ細胞生物学会の主催により,ドイツ連邦共和国(西ドイツ)のベルリン(西)で,1980年8月31日(日)より9月5日(金)まで開催された。
この会議の開催期間の前後には,国際組織細胞化学会議,ヨーロッパ地区電子顕微鏡学会議,国際超高圧電子顕微鏡学会議,国際発生生物学会議等の関連会議が,いずれもヨーロッパ内で続いて開催されたので,日本などの遠隔地からの参加者には,2〜3の会議を連続して出席できるという便利さがあった。ベルリンは緯度では樺太の北部に位置し,9月の初旬でシャワーが時にはあったが,気温・湿度ともに東京におけるよりも低く,概して快適であった。
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