Japanese
English
特集 受精機構をめぐつて
総説
哺乳類の精巣上体と精子成熟
The mammalian epididymis and the maturation changes of spermatozoa
鈴木 二美枝
1
,
永野 俊雄
1
Fumie Suzuki
1
,
Toshio Nagano
1
1千葉大学医学部第二解剖学教室
pp.294-309
発行日 1975年8月15日
Published Date 1975/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425903068
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
哺乳類の精巣にはその導管の一部が著しく屈曲してできた,精巣上体と呼ばれる器官が付属している。精細管で精子形成を終えて精巣上皮から離れた精子は,この精巣上体の管を10〜25日かかつて通過中に成熟をとげ,さらに自然条件下では,メスの体内で受精能獲得(capacitation)をして始めて卵と受精しうる。ここでは,成熟に際して起こる精子の変化と,それに必要な環境を与えている精巣上体について,主に形態的な側面から考察してみたい。
Copyright © 1975, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.