今月の臨床 不妊治療の進歩
男性因子と人工授精
27.精巣上体尾部精子の応用—人工精液瘤について
石川 博通
1
,
吉田 英機
1
Hiromichi Ishikawa
1
,
Hideki Yoshida
1
1東京歯科大学市川総合病院泌尿器科
pp.470-471
発行日 1992年4月10日
Published Date 1992/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900824
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先天性精管欠損および広範囲の精路閉塞による無精子症例では精巣上体尾部精子を用いて人工受精を行う必要がある。精子を得るために現在では精巣上体の直接穿刺法または人工精液瘤が用いられている。この2つの方法を比較した場合,再現性(何回も精子を採取できるという意味),患者にあたえる心理的影響などの点で,また男性の治療にあたっている泌尿器科医の立場から後者のほうが好ましいものと思われる。そこで本稿では人工精液瘤について概説する。
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