Japanese
English
特集 細胞の極性
細胞極性と精子
Spermatozoa and the polarity
外山 芳郎
1
,
鈴木 二美枝
1
,
永野 俊雄
1
Yoshiro Toyama
1
,
Fumie Suzuki
1
,
Toshio Nagano
1
1千葉大学医学部第2解剖学教室
pp.209-217
発行日 1983年6月15日
Published Date 1983/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904524
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
動物細胞,植物細胞を問わず多くの細胞には極性が認められる。動物細胞においては各種の上皮細胞,腺細胞,神経細胞などに明瞭な極性が認められる。とくに精子はあたかも単細胞動物のように卵に向かう走性を示すので,極性分化も著しい。
精子は1677年にLeeuwenhoekにより見つけられたが,精子の生物学的意義は,1875年にHertwigが精子の卵への進入を発見するまでわからなかった。1950年代になり,電子顕微鏡および生物試料作製技術の進歩により精子の形態学的研究は加速度的に進んだ。本稿ではおもに哺乳類の精子について,その極性に注目して超微細形態を中心として述べる。
Copyright © 1983, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.