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The Salk Institute for Biological Studies
城所 良明
1,2
Yoshiaki Kidokoro
1,2
1順天堂大学医学部生理学教室
2Dept.of Neurobiology, The Salk Institute
pp.88-92
発行日 1975年2月15日
Published Date 1975/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425903039
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南カリフォルニアの明るい太陽と独創的なデザインの建物とは,意図されたようにそこで研究をする人達の創造力をかきたてるものだろうか。Salk研究所はL.I.Kahn設計による独特な建物によつて建築方面の人々にはよく知られている。しかしそこで行なわれた研究が,どれほど意味のあるものであるかを評価するには,まだ時期が早すぎるかも知れない。
小児麻痺用のワクチンを作つたJ.E.Salkにより1966年に設立され,現在7人のすでに確立した研究者(ややこしいことにここではfellowとよばれているが,大学におけるprofessorに相当する)を核に約50人の研究者が多方面の研究にたずさわつている。研究の分野はかなり広く,人間を全体として理解するための研究をするという基本的な考えにのつとつて医学,生物学のみならず言語学から哲学にまで及んでいる。
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