話題
日米科学セミナー"Developmental Aspects of Cardiac Cellular Physiology"に出席して
瀬山 一正
1
Issei Seyama
1
1広島大学医学部第一生理学教室
pp.93-96
発行日 1975年2月15日
Published Date 1975/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425903040
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Developmental Aspects of Cardiac Cellular Physlologyと題した今回の日米科学セミナーは10月14日から17日まで東京のホテルニュージャパンを会場にして行なわれた。日米双方から11名および8名の演者が発表を行ない,出席者の内4名はヨーロッパからも招待され討論を一層活発にした。演題は形態面に関するもの6題,機能面に関するもの13題であつた。このセミナーを通して最も印象に残つたことは,一つの発表に対して機能と形態の両面から検討が加えられたことであろう。この種の会合が機能に関するものであれ,形態に関するものであれ,ややもするとおのおのの分野に閉ざされたものとなりがちであることを考えると,このセミナーが成功したことは両分野の協力へのよき先例となることと思う。主幹された佐野,Lieberman両先生の企画のよさを,多くの出席者が讃えていたことをここに付言しておきたい。
さてつぎに,筆者が興味をもつている機能に関する発表について,会期中,活発な討論をよんだ話題を分類し,その内容を紹介してみたいと思う。
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