抄録
「生体運動機構」セミナー(4)
John M. Marshall
1
,
神谷 宣郎
2
,
黒田 清子
2
,
上坪 英治
3
,
Keith R. Porter
4
,
団 勝磨
5
,
平本 幸男
6
,
Shinya Inoue
7
,
Hidemi Sato
7
,
木下 清一郎
8
,
内藤 豊
9
,
安増 郁夫
9
,
木下 治雄
9
,
I. R. Gibbons
10
,
朝倉 昌
11
,
江口 吾郎
11
,
飯野 徹雄
12
,
Robert D. Allen
13
1Dept. of Anatomy, University of Pennsylvania
2大阪大学理学部生物学教室
3大阪大学理学部生物学教室
4Harvard Biological Laboratories Cambridge
5都立大学生物学教室
6東大,三崎海洋生物研究所
7Department of Cytology, Dartmouth Medical School
8お茶の水女子大学生物学教室
9東京大学理学部動物学教室
10Biological Laboratories, Harvard University
11名古屋大学理学部分子生物学研究施設
12国立遺伝研究所
13Princeton University
pp.199-204
発行日 1966年8月15日
Published Date 1966/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902692
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□ アメーバ運動と原形質流動
アメーバ(Chaos chaos)の膜と原形質の運動について
巨大アメーバ(Chaos chaos)についての最近の研究から飲細胞運動(pinocytosis),食細胞活動(phagocytosis)および,イオン的なまた浸透圧的恒常性の調節は緊密な相互関係があることが示された。これらすべての本質的な作用は,膜の運動の動的なサイクルと,膜から原形質,原形質から膜へと細胞内で起こる形態変化に依存しているのである。
この動的な輸送の系の原動力が原形質流動に関与しているのと同じサイクルによつて与えられることを指し示す結果が得られたので,われわれは原形質の性質についての今までの仕事(Marshall, Shumaker, and Brandt, Ann. N. Y. Acad. Sci., 18, 315, 1959;Thompson andWolpert, Exp. Cell Res., 32, 156, 1963)をさらに発展させた。
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