第6回日本理学療法士学会・第5回日本作業療法士協会学会から
生体における制御機構
石川 友衛
1
1日本大学医学部
pp.633-639
発行日 1971年12月9日
Published Date 1971/12/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100541
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
神経反射学の現在の状態では,その効果は未だ不十分で,反射の大きさ,時間経過などを量的に予測することは不可能な状態です.これは表示された反応を,いろいろの過程の組み合せとして,定性的に事後の説明として用いられてきたことによると思います.だから今までいろいろ仮説を立て,予測して,これだけの量の結果が出るだろうというようにして発達してきた他の科学に対しては,多少の問題があるように思われます.
そこで本日は,どんな方法を用いたら定量的に測定をして予測ができるだろうかというようなことについて話を進めたいと思います.これらは神経反射学の今後の進み方の1つかもしれませんしまたPTの皆さん方の研究の方向の一助になりましたらと考えたしだいです.
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.