特集 ノックアウトマウスリスト
7.細胞骨格・細胞運動
筋-ジストロフィン結合タンパク
笹岡 俊邦
1
Toshikuni Sasaoka
1
1国立精神・神経センター神経研究所疾病研究第7部
pp.395-397
発行日 2000年10月15日
Published Date 2000/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902160
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α,β,γ,δ-sarcoglycan
(α-サルコグリカン,adhalin,アダリン,β-サルコグリカン,γ-サルコグリカン,δ-サルコグリカン)
[機能]α-,β-,γ-,δ-サルコグリカン(SG)は膜貫通型糖タンパク質で,筋線維膜上でSG複合体を形成する。SG複合体はジストロフィン,ジストログリカン,シントロフィン,ジストロブレビン,サルコスパン(SSPN)とジストロフィンージストロフィン結合タンパク質(DAP)複合体を形成する。ジストロフィン-DAP複合体は,筋線維膜を介して基底膜と細胞骨格を結合する。α-,β-,γ-,δ-SGはそれぞれ,α-,β-,γ-,δ-サルコグリカノパチー(SGP)の原因遺伝子である。SG複合体の機能の一つはジストロフィン-DAP複合体のジストロフィン軸を強化することと考えられている。
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