特集 ノックアウトマウスリスト
3.DNA修復
DNA修復―関連タンパク(1)
三浦 雅彦
1
Masahiko Miura
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科分子診断・治療学分野
pp.362
発行日 2000年10月15日
Published Date 2000/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902144
- 有料閲覧
- 文献概要
DNA polβ
(DNA polymerase β,DNAポリメラーゼβ)
[機能]二つの塩基除去修復経路のうちの一方に関与し,そのDNA修復過程において,1ヌクレオチドのDNA合成活性と,deoxyribose phosphate lyase活性を示す。
[実験目的]最初のノックアウトマウスは,T cell receptor (TCR) gene rearrangementに対するpolβの影響を調べるために作製されたが,null mutantは胎生致死を示すため,Cre-loxP recombination systemを用いて,T lineage cellsにのみ選択的ノックアウトがおこるマウスが作製された1)。また,塩基除去修復におけるpolβの役割を探るため,胎生10日目のnull mutantからembryonic fibroblastが樹立された2)。
Copyright © 2000, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.