Japanese
English
特集 DNA修復による生体恒常性の維持
Ⅰ.DNA修復の分子メカニズム
DNA複製と修復
DNA replication and repair
増田 雄司
1
Masuda Yuji
1
1名古屋大学環境医学研究所
キーワード:
複製ストレス
,
複製フォーク
,
保存的DNA複製
,
がん遺伝子
,
共通脆弱部位
Keyword:
複製ストレス
,
複製フォーク
,
保存的DNA複製
,
がん遺伝子
,
共通脆弱部位
pp.120-123
発行日 2022年4月15日
Published Date 2022/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201481
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DNA複製は,内因性/外因性の様々な要因によって,常に遅延や中断の危険に曝されている。これらの要因は総じて複製ストレスと呼ばれ,DNA損傷を誘発する1)。複製ストレスに起因するDNA損傷は,発がんにおけるゲノム不安定性の原因として注目されている2)。本稿では,哺乳類の細胞に焦点を絞り,複製ストレスを引き起こす内因性/外因性の要因と防御機構,および複製ストレスによって引き起こされるゲノム不安定性のメカニズムについて概説する。
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