特集 病気の分子細胞生物学
1.筋・神経・精神疾患
ミトコンドリア脳筋症
竹島 多賀夫
1
,
足立 芳樹
1
,
中島 健二
1
Takao Takeshima
1
,
Yoshiki Adachi
1
,
Kenji Nakashima
1
1鳥取大学医学部脳神経内科
pp.361-363
発行日 1999年10月15日
Published Date 1999/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425901724
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[疾患概略]
ミトコンドリア異常により脳・筋肉の障害をきたす疾患で,主要な臨床病型にMELAS(mitochondrial encephalopathy with lactic acidosis and stroke-like episode),MERRF(myoclonic epilepsy with ragged-red fibers),CPEO(chronic progressive external ophthalmoplegia)がある。血清・髄液中の乳酸値の上昇と生検筋凍結標本でragged-red fiber(RRF)と呼ばれる巨大化したミトコンドリアの蓄積が特徴である。1990年,MELAS,MERRFにおいて,ミトコンドリアtRNA遺伝子の点変異が相次いで報告され,その後も新たな変異が同定されている。
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