特集 プロテインキナーゼCの多様な機能
特集に寄せて
編集委員会
pp.246-247
発行日 1998年8月15日
Published Date 1998/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425901579
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生体機能におけるタンパクリン酸化の重要性はいうまでもありません。このことにかんがみ,本誌ではすでに「細胞機能とリン酸化」(1992),「最近のMAPキナーゼ系」(1997)などの特集をいたしました。また,細胞内メッセンジャーとしてのCaイオンについても「カルシウムイオンを介した調節機構の新しい問題点」(1993),「カルシウム動態と細胞機能」(1996)を特集してまいりました。今回はわが国からの寄与が大きいCaイオン活性化プロテインキナーゼを企画いたしました。
プロテインキナーゼC(PKC)はCaイオンとジアシルグリセロールによって活性化されるプロテインキナーゼとして,わが国の西塚らによって1977年に発見されました1)。その後のPKC研究の隆盛化は万人の知るところですが,ここではまずデータベース(Medline)によって論文報告数の上からみたPKC研究の発展,その経緯を振り返ってみました。
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