特集 受容体1997
Ⅱ.Gタンパク質共役型受容体
1.神経伝達物質・ホルモン
2)ペプチド
アンギオテンシン受容体
金 勝慶
1
,
岩尾 洋
1
Shokei Kin
1
,
Hiroshi Iwao
1
1大阪市立大学医学部薬理学教室
pp.386-388
発行日 1997年10月15日
Published Date 1997/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425901228
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[サブタイプ]アンギオテンシン受容体には4種類のサブタイプが知られており,それぞれAT1,AT2,AT3およびAT4受容体と命名されている1)が,病態生理的意義の点からAT1とAT2受容体が最も重要である(表1)。
[リガンド]AT1受容体とAT2受容体の最も重要なリガンドはアンギオテンシンⅡ(Ang Ⅱ)であり,生体内でこれらの受容体は主としてAng Ⅱによって活性化される。一方,AT3受容体は主にAng Ⅲと結合する受容体であり,Ang Ⅱとの結合能は弱い。また,AT4受容体はAng Ⅳと特異的に結合し,活性化される。
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