特集 尿毒症と骨
8.アンギオテンシンⅡと骨材質特性
山本 卓
1
1新潟大学医歯学総合病院血液浄化療法部
キーワード:
アンギオテンシンⅡ
,
骨代謝異常
,
慢性腎臓病
,
骨折
,
アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬
Keyword:
アンギオテンシンⅡ
,
骨代謝異常
,
慢性腎臓病
,
骨折
,
アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬
pp.59-64
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.19020/KB.0000000179
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レニン-アンギオテンシン-アルドステロン系(renin-angiotensin-aldosteronesystem;RAAS)は慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)により著しく活性化され,高血圧のほか,CKD に関連した種々の病態に関わる.RAAS は骨代謝異常にも関連し,CKD による骨材質特性の異常にも影響することが考えられる.臨床的にRAAS 阻害薬の使用は透析患者の骨折発症の減少に関連することも示唆されており,RAAS への介入は骨粗鬆症治療が十分行えないCKD,透析患者に有効な治療となりうる可能性がある.
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