特集 受容体1997
Ⅱ.Gタンパク質共役型受容体
1.神経伝達物質・ホルモン
1)アミン・アミノ酸
ヒスタミン受容体
渡邉 建彦
1
,
谷内 一彦
1
Takehiko Watanabe
1
,
Kazuhiko Yanai
1
1東北大学大学院医学系研究科細胞薬理学分野
pp.376-380
発行日 1997年10月15日
Published Date 1997/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425901226
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ヒスタミンの多彩な作用はH1,H2受容体を介して起こる1-3)。また,最初,中枢のシナプス前部のオートレセプターとして発見されたH3受容体4)は,ヘテロレセプターとしてほかの神経系にも存在し,かつシナプス後部さらに末梢にも分布していることがわかってきた。すなわち,ヒスタミン受容体のサブタイプは3種類あるが,第4のものとして細胞内ヒスタミン受容体であるH1c受容体が提唱されたが5),まだ確立されていない。H1,H2,H3受容体の性質を表1に比較した。
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