Japanese
English
特集 脳の化学的トポグラフィー
ヒスタミン
Histamine in the brain
和田 博
1
,
渡邊 建彦
2
Hiroshi Wada
1
,
Takehiko Watanabe
2
1大阪大学医学部第2薬理学教室
2東北大学医学部第1薬理学教室
pp.168-171
発行日 1986年6月15日
Published Date 1986/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904848
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生体にある芳香族アミンのうちカテコラミンとセロトニンは,脳の神経伝達物質ないしは修飾物質として認められてきたが,ヒスタミンは示唆されてはいたものの確証がなかった。われわれはヒスタミン産生酵素であるヒスチジン脱炭酸酵素(HDC)をマーカーとした組織螢光抗体法により,ラット脳におけるヒスタミン・ニューロン系の大要を初めて明らかにした1)。この小文ではラット脳におけるヒスタミン・ニューロン系の局在と,それから示唆される意義について簡単に述べたい。
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