増大特集 学術研究支援の最先端
Ⅲ.コホート・生体試料支援プラットフォーム(CoBiA)
ⅱ.ブレインリソースの整備と活用支援
死後脳・脊髄リソースによる筋萎縮性側索硬化症の病態解明
長野 清一
1,2
Nagano Seiichi
1,2
1大阪大学大学院医学系研究科神経難病認知症探索治療学
2大阪大学大学院医学系研究科神経内科学
キーワード:
ALS
,
TDP-43
,
mRNA
,
軸索輸送
,
piRNA
Keyword:
ALS
,
TDP-43
,
mRNA
,
軸索輸送
,
piRNA
pp.494-495
発行日 2024年10月15日
Published Date 2024/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201945
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
運動ニューロンの変性疾患であるALSの病態として,RNA結合タンパク質TDP-43の異常局在・沈着(プロテイノパチー)による神経細胞内RNA代謝異常の関与が推測されている。筆者らは患者病変組織を用いた解析により,TDP-43プロテイノパチーによるmRNA軸索輸送やpiRNA代謝の異常を初めて見いだし,ALS病態との関連を報告してきた。患者組織リソースを用いた病態解析は今後のALS研究に更なる知見を与えてくれると考えられる。
Copyright © 2024, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.