増大特集 学術研究支援の最先端
Ⅲ.コホート・生体試料支援プラットフォーム(CoBiA)
ⅱ.ブレインリソースの整備と活用支援
生前画像・死後脳病理連関による実証研究:動的神経病理(dynamic neuropathology)
松原 知康
1,2
,
村山 繁雄
1,2
,
齊藤 祐子
1,2
Matsubara Tomoyasu
1,2
,
Murayama Shigeo
1,2
,
Saito Yuko
1,2
1東京都健康長寿医療センター神経病理
2東京都健康長寿医療センター高齢者ブレインバンク
キーワード:
動的神経病理
,
αシヌクレイン
,
Lewy小体
,
123I-MIBG心交感神経シンチグラフィー
,
Parkinson病
Keyword:
動的神経病理
,
αシヌクレイン
,
Lewy小体
,
123I-MIBG心交感神経シンチグラフィー
,
Parkinson病
pp.496-497
発行日 2024年10月15日
Published Date 2024/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201946
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動的神経病理(dynamic neuropathology)とは,従来の形態病理が,ある一時点における評価という点で“静的”な病理であるのに対し,バイオマーカーを含む臨床情報と病理像を組み合わせて考えることで,時間軸を反映しながら病理学的変化を評価・再構築する,という点を強調した名称である1,2)。更に,病理学的所見と対比し,臨床所見やバイオマーカーの診断能や病理学的基盤を検証することで,病理学的知見を臨床に還元する試みも,広義には動的神経病理の範疇に含まれる。今回,動的神経病理の具体的事例として,筆者らが行った123I-MIBG心交感神経シンチグラフィーの診断能実証研究3)を紹介する。
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