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特集 新組織学シリーズⅡ:骨格筋—今後の研究の発展に向けて
Ⅲ.骨格筋を障害する疾患の注目すべき病態
CGGリピートと筋疾患
Myopathies related to CGG repeat expansion
石浦 浩之
1
Ishiura Hiroyuki
1
1東京大学医学部附属病院脳神経内科
キーワード:
眼咽頭遠位型ミオパチー
,
白質脳症を伴う眼咽頭型ミオパチー
,
神経核内封入体病
,
CGGリピート
Keyword:
眼咽頭遠位型ミオパチー
,
白質脳症を伴う眼咽頭型ミオパチー
,
神経核内封入体病
,
CGGリピート
pp.560-564
発行日 2021年12月15日
Published Date 2021/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201443
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眼咽頭遠位型ミオパチー(oculopharyngodistal myopathy;OPDM)はわが国で疾患概念が確立された疾患であるが,長らくその原因が明らかになっていなかった。最近,筆者らの研究により,神経核内封入体病(neuronal intranuclear inclusion disease;NIID),白質脳症を伴う眼咽頭型ミオパチー(oculopharyngeal myopathy with leukoencephalopathy;OPML),眼咽頭遠位型ミオパチーの3疾患にはその臨床像にオーバーラップがあることをヒントに,3疾患ともCGGリピート伸長変異が原因であるということが明らかになった。本稿では,主にOPDMに焦点を当て,疾患概念の確立から遺伝子同定,その後の研究について概説する。
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