特集 ビギナーのための頭部画像診断 ―Q&Aアプローチ― 2023
疾患別 認知症スクリーニングにおいて,どこに注意して何と書けばよいでしょうか?
櫻井 圭太
1
,
金田 大太
2
,
橋詰 良夫
2
1国立長寿医療研究センター放射線診療部
2さわらび会福祉村病院神経病理研究所
キーワード:
認知症
,
神経核内封入体病
,
Korsakoff症候群
,
Alzheimer病
Keyword:
認知症
,
神経核内封入体病
,
Korsakoff症候群
,
Alzheimer病
pp.103-105
発行日 2022年12月25日
Published Date 2022/12/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000004341
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● 認知症の診断では治療可能な病態の拾い上げが重視されるため,形態画像を用いて治療可能な病態(慢性硬膜下血腫,特発性正常圧水頭症など)を除外することが画像診断の第一歩になる.
● 認知症の画像診断では,種々の疾患に特徴的な信号変化や脳萎縮の分布をMRIで検出することが重視されているため,病変の検出に適切な撮像プロトコールを構築する必要がある.
● ただし,形態画像のみでは多様な認知症の背景病理を診断することは困難なため,発症時期,症状,既往歴を含めた臨床経過や,機能画像を組み合わせた総合的な診断も欠かせない.
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