Japanese
English
増大特集 難病研究の進歩
Ⅷ.内分泌
ビタミンD抵抗性くる病・骨軟化症
Vitamin D resistant rickets・Osteomalacia
大薗 恵一
1
Ohzono Keiichi
1
1大阪大学大学院医学系研究科小児科学
キーワード:
低リン血症
,
FGF23
,
骨石灰化
,
抗体薬
,
指定難病
Keyword:
低リン血症
,
FGF23
,
骨石灰化
,
抗体薬
,
指定難病
pp.504-505
発行日 2020年10月15日
Published Date 2020/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201260
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ビタミンD抵抗性くる病・骨軟化症は,リンの不足(尿中への過剰排泄)による骨の石灰化の障害を主病態とする疾患である(別名は低リン血症性くる病・骨軟化症)。原因としては,尿中リン排泄を促進するFGF23(線維芽細胞増殖因子23)が増加することが多く,これをFGF23関連くる病・骨軟化症と呼ぶ。その代表的疾患が,X染色体優性低リン血症性くる病(X-linked dominant hypophosphatemic rickets;XLH)で,PHEX遺伝子の機能喪失型変異が原因となる。最近,FGF23関連くる病・骨軟化症の治療薬として抗FGF23中和抗体が開発され,予後の改善が期待されるが,更なる治療薬が必要な可能性もある。
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