Japanese
English
増大特集 難病研究の進歩
Ⅰ.神経・筋
副腎白質ジストロフィー
Adrenoleukodystrophy
小池 佑佳
1
,
小野寺 理
1
Koike Yuka
1
,
Onodera Osamu
1
1新潟大学脳研究所臨床神経科学部門神経内科学分野
キーワード:
ABCD1タンパク質
,
ペルオキシソーム
,
極長鎖脂肪酸
,
炎症性脱髄
,
造血幹細胞
Keyword:
ABCD1タンパク質
,
ペルオキシソーム
,
極長鎖脂肪酸
,
炎症性脱髄
,
造血幹細胞
pp.410-411
発行日 2020年10月15日
Published Date 2020/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201213
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副腎白質ジストロフィーは,ABCD1遺伝子変異により生じる先天代謝異常症である。生化学的には極長鎖脂肪酸の蓄積を,病理学的には中枢神経系の脱髄を特徴とするが,その疾患メカニズムは完全には解明されておらず,今なお病態研究は進行中である。一方で,治療に関しては,発症早期における造血幹細胞の移植や遺伝子治療の有効性が示されており,今後ますます早期診断,早期介入の必要性が高まることが想定される。
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