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特集 ビッグデータ時代のゲノム医学
Ⅱ.がんのゲノム医学
ポストゲノム時代のマウスモデルを使ったがん研究
Cancer research using mouse models in the post-genome era
池上 恒雄
1
Ikenoue Tsuneo
1
1東京大学医科学研究所先端医療研究センター臨床ゲノム腫瘍学分野
キーワード:
遺伝子改変マウスモデル
,
オルガノイド
,
SBトランスポゾン
,
CRISPR/Cas9
Keyword:
遺伝子改変マウスモデル
,
オルガノイド
,
SBトランスポゾン
,
CRISPR/Cas9
pp.124-128
発行日 2020年4月15日
Published Date 2020/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201139
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マウスは,ヒトの疾患や遺伝子の機能を研究するための優れたモデルである。また,ポストゲノム時代と呼ばれる今日において,個々の遺伝子の機能や疾患に関係する遺伝子変異の役割を解明するうえで,ノックアウトマウスやノックインマウスなどの遺伝子変異マウスの重要性はますます高まっている。本稿では消化器がんマウスモデルを中心にがんマウスモデル開発の実例を示し,更に近年開発されたSleeping Beauty(SB)トランスポゾン挿入変異誘発システム,RNA干渉(RNA interference;RNAi)やCRISPR/Cas9ゲノム編集による網羅的機能喪失スクリーニングをマウスモデルに導入したがんゲノム研究について概説する(図1)。
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