増大特集 現代医学・生物学の先駆者たち
Ⅳ.病理学・腫瘍学
廣橋説雄(1949-2016)—多段階発がんと細胞接着分子異常の分子病理学
坂元 亨宇
1
Sakamoto Michiie
1
1慶應義塾大学医学部病理学
キーワード:
分子病理学
,
多段階発がん
,
細胞接着
,
肝細胞がん
,
オミックス
Keyword:
分子病理学
,
多段階発がん
,
細胞接着
,
肝細胞がん
,
オミックス
pp.436-437
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201055
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
廣橋説雄博士は,がんの病理形態像と病理組織における分子・遺伝子の異常を詳細に調べることで,がんの発生進展過程や浸潤転移という時間的・空間的な病態を実際のヒトのがんで解析できること,更にはその機序を明らかにできることを示し,分子病理学の確立発展に大きく貢献した。病院と研究所が一体となり診断・研究を行っていた当時の国立がんセンター病理部では,多くの病理医・臨床医が研鑽を積み,その後全国に分子病理学を広めていった。
Copyright © 2019, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.