Japanese
English
特集 必携! 唾液腺診療 虎の巻
《腫瘍性病変の診断》
唾液腺腫瘍の分子病理
Molecular pathology of the salivary gland tumors
稲垣 宏
1
Hiroshi Inagaki
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科臨床病態病理学
キーワード:
唾液腺腫瘍
,
唾液腺腫瘍WHO分類第5版
,
新規疾患単位
,
分子病理学
Keyword:
唾液腺腫瘍
,
唾液腺腫瘍WHO分類第5版
,
新規疾患単位
,
分子病理学
pp.649-654
発行日 2024年7月20日
Published Date 2024/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203753
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
POINT
●唾液腺腫瘍WHO分類第5版では4つの良性上皮性腫瘍および2つの悪性上皮性腫瘍が新たに加わった。
●従来オンコサイト癌と診断されていた症例はほかの唾液腺癌のオンコサイト亜型であることが多く,唾液腺腫瘍WHO分類第5版ではオンコサイト性腫瘍は独立疾患として分類されていない。
●導管内癌症例の一部は周囲の筋上皮細胞が腫瘍細胞であることが報告されており,二相性を示す浸潤性腫瘍である可能性がある。
●腺様囊胞癌発生機序の本質は,おそらくスーパーエンハンサーによるMYB/MYBL1遺伝子活性化である。
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.