増大特集 現代医学・生物学の先駆者たち
Ⅴ.生理学・薬理学・生物物理学
江橋節郎(1922-2006)—カルシウム時代の幕開け
遠藤 實
1,2
Endo Makoto
1,2
1東京大学
2東北大学
キーワード:
筋弛緩因子
,
カルシウム
,
Ca
,
トロポニン
,
興奮収縮連関
,
セカンドメッセンジャー
Keyword:
筋弛緩因子
,
カルシウム
,
Ca
,
トロポニン
,
興奮収縮連関
,
セカンドメッセンジャー
pp.438-439
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201056
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江橋節郎博士は,横紋筋の生理的収縮は筋細胞興奮の結果,筋小胞体から放出されるCaによって惹起されるという興奮収縮連関のメカニズムを解明し,更に,筋収縮タンパク質系中のCa受容タンパク質,トロポニンを発見し,Caによる筋収縮弛緩制御の分子機構を明らかにした。この業績は,Caのセカンドメッセンジャーとしての役割を初めて確立した画期的な偉業である。
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