増大特集 現代医学・生物学の先駆者たち
Ⅰ.解剖学・発生学・細胞生物学
山田致知(1922-1994)—肉眼解剖学の新境地の開拓と献体活動の近代化に尽力
熊木 克治
1
Kumaki Katsuji
1
1新潟大学,医学部肉眼解剖学
キーワード:
肉眼解剖学教育・研究
,
篤志献体活動
,
鯨類の分類学
,
鯨類の比較解剖学
Keyword:
肉眼解剖学教育・研究
,
篤志献体活動
,
鯨類の分類学
,
鯨類の比較解剖学
pp.386-387
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201030
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大正11(1922)年香川県に誕生,大阪に育ち,昭和21(1946)年東京帝国大学医学部卒業。昭和29(1954)年ブリティッシュ・カウンシル奨学生としてロンドン大英自然史博物館において鯨類形態学の研究。昭和35(1961)年-同62(1987)年金沢大学医学部解剖学教授。平成6(1994)年12月15日逝去。
山田致知先生は医学教育の場で,肉眼(マクロ)解剖学の教育・研究を通して“科学することの愉しさと重要性”すなわち“科学の真髄”を伝えるという使命を果たし,同時に,篤志献体活動の近代化への道を切り開いた。また,鯨類の分類について,初期はユメゴンドウ(ムネサトイルカ,1954),近年は日本海でのオウギハクジラなどの調査研究に傾注した。
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