Japanese
English
新しい医療技術
献体を用いた手術手技研修の取り組み
Cadaver training for improvement of surgical skills
今井 浩
1
,
三浦 裕正
1
Hiroshi IMAI
1
1愛媛大学大学院医学系研究科,整形外科学
キーワード:
Cadaver training
,
Surgical skills
,
Thiel’s method
Keyword:
Cadaver training
,
Surgical skills
,
Thiel’s method
pp.1279-1283
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000615
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要旨:愛媛大学医学部では解剖学教室の全面的協力のもと,2012年以降,厚労省の実践的な手術手技向上研修事業の助成を受け,献体を利用した手術教育を実施している。2013年には手術手技研修センターが設置され,現在では内科系を含めた17診療科がセミナーを随時開催し,年間参加総数は学内外を含め約500名にのぼる。献体はThiel法による固定を実施しており,柔軟でより現実に近い条件での手術研修が可能であるとともに感染リスクが低いというメリットを有する。本研修は若手医師の臨床解剖の知識習得や基本的な手術,検査手技の習得において極めて有効であるが,中級以上の医師に対する高難度新規医療技術の研修においても活用している。一方,厚労省からの助成が終了した後の本事業の継続性や,倫理面,企業参加の問題など様々な課題への対応が求められている。
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