増大特集 現代医学・生物学の先駆者たち
特集「現代医学・生物学の先駆者たち」によせて
『生体の科学』編集委員一同
pp.363
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201018
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「令和」新時代の幕開けにあたり,戦後から平成に至るまで現代医学・生物学を築いてこられた先駆者の業績を振り返り,戦後の日本が現代医学・生命科学の発展にどのような貢献をしたかが概観できる一冊を作ろうと考え,本特集を企画した。第二次世界大戦終結後から今日までの74年間,世界はさまざまな領域で大きな変革を遂げてきたが,国家・民族間の対立は現在でも変わることなく続いている。それぞれの主張が衝突し合って益々混迷を深めるなかで,真の豊かさとは何かを問いかけ,科学や文化を通して世界に新しい価値を発信し続けることがわれわれ科学者の使命である。そのためにも,戦後から現在に至るわが国において,激動の時代を駆け抜けた先駆者が何を思い,何を成し遂げてきたかを今一度学び直すことには大きな意義があると信じる。
特集企画にあたり,無理を承知でお願いした多くの先生方からのご寄稿はいずれも力作である。そこには,お一人お一人の研究人生のドラマや執筆者ご自身の想いが凝縮されており,感動を覚える。そして,われわれが幼少期からすごした自分史に重ね合わせるとき,同時代に活躍された先駆者の偉大さによって改めて襟を正される思いである。
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