Japanese
English
特集 脳神経回路のダイナミクスから探る脳の発達・疾患・老化
不要シナプスのコンパートメント化と認識・除去
Mechanisms of compartmentalization, recognition, and removal of unwanted synapses
圓岡 真宏
1
,
鈴木 淳
1
Maruoka Masahiro
1
,
Suzuki Jun
1
1京都大学高等研究院物質-細胞統合システム拠点
キーワード:
eat-me signal
,
ホスファチジルセリン
,
スクランブラーゼ
,
ミクログリア
,
シナプス刈り込み
Keyword:
eat-me signal
,
ホスファチジルセリン
,
スクランブラーゼ
,
ミクログリア
,
シナプス刈り込み
pp.10-13
発行日 2019年2月15日
Published Date 2019/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200938
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脳神経回路のシナプス結合は胎児期に過剰に形成されるが,その大部分は発生期で必要な一部を残して切断・除去される。このとき,神経細胞の約半分がアポトーシスにより除去されるが,シナプスや樹状突起など生きた細胞の一部(コンパートメント)が貪食されることで神経回路が切断されることが知られている。本稿では生きた神経細胞の一部がいかにして貪食されるのか,そのメカニズムについて最近の知見を踏まえて議論したい。
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