増大特集 タンパク質・核酸の分子修飾
Ⅱ.細胞質/オルガネラでの分子修飾
タンパク質機能・品質管理
マロニル化
西田 友哉
1
Nishida Yuya
1
1順天堂大学大学院医学研究科代謝内分泌内科学
キーワード:
マロニル化
,
アシル化
,
サーチュイン
,
SIRT5
,
NAD
Keyword:
マロニル化
,
アシル化
,
サーチュイン
,
SIRT5
,
NAD
pp.468-469
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200882
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タンパク質リシン残基のマロニル化は,2011年に初めてその存在が報告された。同年,哺乳類サーチュインホモログであるSIRT5が脱マロニル化活性を有することも明らかとなった。その生物学的意義に関しては未解明の点が多いが,ヒストン修飾を介したエピジネティック制御の一部に関与していること,多くの糖・脂質代謝素がマロニル化修飾を受け,その活性調節に関与していることなどが報告されている。ヒトの疾患との直接的な関係についてはいまだ報告されていないが,糖尿病モデルマウスでの検討から糖代謝異常との関連が示唆されている。
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