増大特集 タンパク質・核酸の分子修飾
Ⅰ.細胞核での分子修飾
ヒストン/核内タンパク質
脱アセチル化
中山 潤一
1
Nakayama Jun-ichi
1
1自然科学研究機構基礎生物学研究所クロマチン制御研究部門
キーワード:
ヒストン脱アセチル化酵素
,
エピジェネティクス
,
がん
,
サーチュイン
Keyword:
ヒストン脱アセチル化酵素
,
エピジェネティクス
,
がん
,
サーチュイン
pp.402-403
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200849
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ヒストンのリシン残基へのアセチル化は,一群の脱アセチル化酵素の作用によって取り除かれる。脱アセチル化酵素は反応の特徴から大きく2種類に分けられ,更に構造的な特徴から4つのクラスに分類される。脱アセチル化は,ヒストンの電荷を変化させ,クロマチンの構造の変化をもたらし,転写の抑制につながる。ヒストンのアセチル化制御の異常は,がん,神経疾患など,様々な疾患と関連していることが明らかにされ,脱アセチル化酵素の阻害剤の開発が精力的に進められている。
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