増大特集 タンパク質・核酸の分子修飾
Ⅱ.細胞質/オルガネラでの分子修飾
タンパク質合成
ホルミル化
富田(竹内) 野乃
1
Tomita-Takeuchi Nono
1
1東京大学大学院新領域創成科学研究科
キーワード:
ホルミル化
,
翻訳開始
,
ホルミルメチオニン
,
ホルミルペプチド
Keyword:
ホルミル化
,
翻訳開始
,
ホルミルメチオニン
,
ホルミルペプチド
pp.420-421
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200858
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
バクテリアと真核細胞のオルガネラにおけるタンパク質合成は,ホルミルメチオニンで開始される。開始メチオニルtRNAがホルミル化を受けてN-ホルミルメチオニルtRNAになると,翻訳開始因子2によって翻訳開始反応に効率的に利用されるようになる。ホルミルメチオニンはバクテリアのタンパク質のみに含まれるため,哺乳類の自然免疫系でも利用されている。ホルミルペプチドは,免疫系細胞の様々な生体防御反応を引き起こす。
Copyright © 2018, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.