増大特集 タンパク質・核酸の分子修飾
Ⅱ.細胞質/オルガネラでの分子修飾
酸化還元状態
ニトロ化・S-グアニル化
津々木 博康
1
,
澤 智裕
1
,
居原 秀
2
Tsutsuki Hiroyasu
1
,
Sawa Tomohiro
1
,
Ihara Hideshi
2
1熊本大学大学院生命科学研究部微生物学分野
2大阪府立大学大学院理学系研究科生物科学専攻
キーワード:
活性酸化窒素種
,
3-ニトロチロシン
,
8-ニトロ-cGMP
,
システインチオール
Keyword:
活性酸化窒素種
,
3-ニトロチロシン
,
8-ニトロ-cGMP
,
システインチオール
pp.450-451
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200873
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タンパク質のニトロ化は,活性酸化窒素種であるペルオキシナイトライト(ONOO−)によるチロシンのニトロ化修飾が知られている。S-グアニル化は,ONOO−によりニトロ化された8-ニトロ-GTPが環状化した8-ニトロ-cGMPが,タンパク質システイン残基に求核置換されるcGMP付加反応である。いずれも標的タンパク質の機能調節に関与しており,酸化ストレス,レドックスシグナリングにかかわるタンパク質翻訳後修飾である。
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