増大特集 タンパク質・核酸の分子修飾
Ⅰ.細胞核での分子修飾
RNA
シュードウリジン化
北川 翔
1
,
鈴木 勉
1
Kitagawa Sho
1
,
Suzuki Tsutomu
1
1東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻
キーワード:
エピトランスクリプトーム
,
シュードウリジン合成酵素
,
RNA構造安定化
,
角化不全症
,
ミトコンドリア病
Keyword:
エピトランスクリプトーム
,
シュードウリジン合成酵素
,
RNA構造安定化
,
角化不全症
,
ミトコンドリア病
pp.392-393
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200844
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シュードウリジン(Ψ)は,ウリジンが異性体化された構造を持つRNA修飾で,様々なノンコーディングRNA(ncRNA)やmRNAに広く存在することから,しばしば第5の塩基とも呼ばれる。ΨはRNA鎖のリン酸ジエステル骨格の安定化や,塩基対合を強化する役割が知られている。Ψ修飾酵素の変異はしばしばRNAの機能異常を引き起こし,X染色体連鎖先天性角化不全症(X-DC)や,鉄芽球性貧血を伴うミトコンドリアミオパチー(MLASA)などの疾患の原因となる。
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