検査法の基礎
パパニコロウ染色
山岸 紀美江
1
1国立がんセンター研究所病理部
pp.565-570
発行日 1994年7月1日
Published Date 1994/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902063
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サマリー
パパニコロウ染色が発表されてから50年が過ぎた.この染色は現在では世界中で使われている.組織標本におけるヘマトキシリン・エオジン染色,血液標本におけるギムザ染色などとともに細胞診標本における基本的染色法である.パパニコロウ染色では,核をヘマトキシリンで,細胞質をオレンジG,エオジンY,ライトグリーンSF黄の色素で染め分ける.これらの色素が適正に染色されるためには,アルコールによって細胞を湿固定しなくてはならない.湿固定の厳守されない場合,染色結果はまったく異なるものとなる.
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