Japanese
English
特集 宇宙の極限環境から生命体の可塑性をさぐる
Ⅱ.宇宙滞在の高次機能への影響
宇宙環境における睡眠問題の解決
Studies to solve sleep disorders and problems in space environment
長瀬 博
1
,
北川 博之
2
,
船戸 弘正
1
,
阿部 高志
1
,
小久保 利雄
1
Nagase Hiroshi
1
,
Kitagawa Hiroyuki
2
,
Funato Hiromasa
1
,
Abe Takashi
1
,
Kokubo Toshio
1
1筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構
2筑波大学計算科学研究センター
キーワード:
睡眠問題
,
睡眠診断
,
睡眠覚醒制御
,
オレキシン受容体
Keyword:
睡眠問題
,
睡眠診断
,
睡眠覚醒制御
,
オレキシン受容体
pp.138-141
発行日 2018年4月15日
Published Date 2018/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200776
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現代はグローバル化による24時間型社会であり,多くの人々が厳しい環境とストレスに曝されて恒常性に異常を来し,睡眠障害やリズム障害に苦しんでいる。一方,国際宇宙ステーション(International Space Station;ISS)に居住する宇宙飛行士も,極端に短い日周期や閉鎖環境,過密スケジュールなどの厳しい条件に曝されており,ISS環境は現代ストレス社会の究極と捉えることができる。そこで,筆者らは新規睡眠診断法および新規睡眠覚醒制御手法の開発により,宇宙環境における睡眠問題の解決を目指している。この研究成果を地上で応用・展開することにより,現代ストレス社会の睡眠問題も解決できると期待している。
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