増大特集 細胞多様性解明に資する光技術─見て,動かす
Ⅳ.狙ったものを動かす
光誘導性二量体・多量体形成システムを用いた受容体タンパク質活性の制御
遠藤 瑞己
1
,
小澤 岳昌
1
Endo Mizuki
1
,
Ozawa Takeaki
1
1東京大学大学院理学系研究科化学専攻分析化学研究室
キーワード:
二量体
,
多量体
,
受容体タンパク質
,
Cryptochrome 2
,
Aureochrome 1a
Keyword:
二量体
,
多量体
,
受容体タンパク質
,
Cryptochrome 2
,
Aureochrome 1a
pp.494-495
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200711
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受容体タンパク質は,細胞外リガンド分子による入力に応じて細胞内にシグナルを伝達しており,その活性は時空間的に制御されている。近年,光吸収により二量体および多量体を形成する光受容体タンパク質を用いることで,対象となる受容体タンパク質の活性を光によって制御することが可能となった。光による受容体タンパク質の制御技術は,その活性ダイナミクスが種々の生命現象において果たす役割を解明するための,強力な手段になると期待されている。
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