増大特集 細胞多様性解明に資する光技術─見て,動かす
Ⅱ.見えなかったものを視る
神経伝達物質を高精細に可視化するハイブリッド型蛍光プローブの開発
浅沼 大祐
1
,
瀧川 健司
1,2
,
並木 繫行
1
,
廣瀬 謙造
1
Asanuma Daisuke
1
,
Takikawa Kenji
1,2
,
Namiki Shigeyuki
1
,
Hirose Kenzo
1
1東京大学大学院医学系研究科神経生物学
2現・大日本住友製薬株式会社
キーワード:
グルタミン酸
,
蛍光プローブ
,
蛍光イメージング
Keyword:
グルタミン酸
,
蛍光プローブ
,
蛍光イメージング
pp.422-423
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200675
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筆者らは,主要な神経伝達物質であるグルタミン酸の可視化を目的として,独自に構築したスクリーニング手法を用いて高性能な蛍光プローブeEOSを開発した。ラット海馬由来の神経細胞にeEOSを応用したところ,個々のシナプスでのグルタミン酸放出を高精細に可視化することに成功した。シナプス伝達機構や脳神経疾患の病態メカニズムの解明において,eEOSは有用なツールとして貢献することが期待される。
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