増大特集 細胞多様性解明に資する光技術─見て,動かす
Ⅱ.見えなかったものを視る
酸化ストレス分子の蛍光プローブ
平山 祐
1
Hirayama Tasuku
1
1岐阜薬科大学薬化学研究室
キーワード:
酸化ストレス
,
活性酸素種
,
蛍光プローブ
,
イメージング
Keyword:
酸化ストレス
,
活性酸素種
,
蛍光プローブ
,
イメージング
pp.438-439
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200683
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酸化ストレス研究は既に成熟期を迎えているように思える。しかしながら,酸化ストレスを化学反応の観点からみた場合,従来の研究手法では“活性酸素種”を化学種別に議論しているものは極めて少ない。すなわち,生体が酸化ストレスにさらされた際,どんな化学種が発生し,機能するのか,この点はまだ議論の余地が多く残されている。生体内で発生する活性酸素種を化学種選択的に検出するには,それぞれに対応した特殊な化学反応を利用する必要がある。本稿ではこうした化学反応を利用した蛍光ツール分子(蛍光プローブ)について紹介する。
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