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連載講座 生命科学を拓く新しい実験動物モデル-12
コモンマーモセット─神経疾患モデルとしての可能性
The Common marmoset : the potential for neuroscience research model
佐々木 えりか
1,2
Sasaki Erika
1,2
1実験動物中央研究所マーモセット研究部
2慶應義塾大学先導研究センター
キーワード:
霊長類
,
マーモセット
,
精神神経疾患
,
遺伝子改変モデル
Keyword:
霊長類
,
マーモセット
,
精神神経疾患
,
遺伝子改変モデル
pp.170-177
発行日 2017年4月15日
Published Date 2017/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200602
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霊長類の実験動物は,様々な疾患に対する新規治療法,新薬開発における前臨床研究モデルとして用いられている。霊長類は,特に生理学的,解剖学的にヒトに似ていることから,新規に開発された治療法・新薬の臨床における有効性,安全性を確保する最後の砦だとも言える。特に,精神・神経疾患は,齧歯類ではヒトの病態を再現することが困難な場合もあり,霊長類の実験動物の需要が高い。なかでもコモンマーモセットは,ヒトに似た生物学的特徴を持ちつつ,実験動物に適した特徴を持つユニークな動物である。そこで本稿では,コモンマーモセットの神経研究モデルとしての可能性について紹介する。
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