増大特集 革新脳と関連プロジェクトから見えてきた新しい脳科学
Ⅰ.霊長類脳科学
a)遺伝子改変技術および関連技術を用いたマーモセットの脳科学・疾患研究
マーモセットの多能性幹細胞
吉松 祥
1,2
,
岡野 栄之
1,2
Yoshimatsu Sho
1,2
,
Okano Hideyuki
1,2
1理化学研究所脳神経科学研究センターマーモセット神経構造研究チーム
2慶應義塾大学医学部生理学教室
キーワード:
マーモセット
,
多能性幹細胞
,
ゲノム編集
,
分化誘導
,
リプログラミング
Keyword:
マーモセット
,
多能性幹細胞
,
ゲノム編集
,
分化誘導
,
リプログラミング
pp.396-397
発行日 2022年10月15日
Published Date 2022/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201551
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コモンマーモセット(マーモセット,Callithrix jacchus)は実験的に有用な神経科学における非ヒト霊長類モデルであるが,遺伝子改変個体の作製を目指した実験系の構築のうえではin vitro(培養下)における細胞株の樹立が重要である。そこで,安定したマーモセットからの細胞株の供給や遺伝子改変系の構築を目指して筆者らが開発を行った,マーモセットからのiPS細胞の新規誘導法と遺伝子改変系に関して本稿では概説する。
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